ノウハウ21~30

21株式投資では期待すると損をする。期待と予測の違いを解説!

こんにちは。
COMEです。

今回は、投資に熟練した人でも間違えがちな期待と予測の違いについてお話をしていきます。
期待をすることは損失に直結しますので、重要なポイントを押させていってください!
また日常生活における期待は、良い使い方をすると満足感を高めることができます。
そちらについてもコツをお伝えしていきますので、お楽しみに(^^
それでは行きましょう!

期待とは、ある物事が起きる前に想像する自分の思考のことです。
・宝くじを購入して、もし1000万円当たったらどうしよう
・来週の旅行はこんな楽しみがあるのではないか
・あの人に会えば、自分の抱えている悩みが解決できるかもしれない
・このまま努力し続ければ、来年には成果が出るに違いない

 

期待の2つの効果

期待は、2つのある期間によって期待の結果得られた”経験”の価値を変化させます。
一つは、経験する前の”予測の期間”、もう一つは経験をしている”最中の期間”です。

予測の期間

先ほどにもあったように、期待はものごとが生じる前に頭の中で想像しています。
想像するものが良いものであればあるほど、経験の最中に感じる評価は高くなります。
期待からくる良い評価が、経験そのものの価値を引き上げるのです。

例えば、旅行を楽しむことができたとき、その楽しかったという価値は、当日に楽しめた経験に加えて楽しめそうだと想像する頭の思考もプラスされて価値を作っているのです。
また同じワインをワイングラスに入れた場合と、マグカップに入れた場合とでは、味の評価に差がみられ、ワイングラスに入れた方を高く評価したのです。
ワインを飲む段階で、見た目から美味しそうだと期待する思考過程が実際の味としての経験を変化させるのです。
同じワインを飲んでいるのですから、味の評価が変わるのは期待からくるものだと考えられるのです。

 

最中の期間

仕事がつらい、好きになれない人がいる、スポーツがある、などなど。
ネガティブな期待もまた、期待通りの結果を生んでくれます。
確かに以前経験したそのものの価値がそれぞれ自分にとって良くなかったかもしれません。
またそれは変わっていないかもしれません。
しかし、もし対象が変わっていたとしたらどうでしょう。
自分が過去に何も経験していないまっさらな状態で対象と出会ったとき、同じように評価を下げるでしょうか。
評価が高いものもあるかもしれませんが、一度経験し過去の記憶から期待を下げてしまっていた場合、先ほどのワインの例にもあるように良くない場面を重視させます。
これが、”自分が良いと思うものはやっぱり良い、悪いと思うものは悪い。”という自分の予測があたかもよく当たると考える「期待効果」のメカニズムなのです。

旅行の料金は前払いがおすすめですよ。笑
旅行の代金10万円を先に払うことで、どんなに楽しい旅行になるだろうと想像する楽しみ+実際の楽しみが手に入ります。
払わないと想像がしにくいだけでなく、そもそも実感が薄いので想像する機会も減ります。
旅行当日に実際の楽しみを味わい、想像する楽しみは低いのです。
結果として楽しみが多く手に入り満足度が高いのは、期待する時間が長かった前払いなのです。

 

ブランディング

コカ・コーラペプシコーラのブランドを隠して評価させると、うまいと答えるのはペプシコーラなのに、ラベルを見せて評価させるとコカ・コーラを選ぶ話を知っていますか?
一流のバイオリニストが町で弾いていても通りすがりの人はそこまで評価しないのに、二流のバイオリニストでもコンサートホールで弾くとそれなりに評価が高いのはわかりますか?

ブランディングをすることで、”きっとまた素晴らしいものなのだ”という価値に向かって認識を高める、いわゆる期待をさせる効果があるのです。
ユニクロというブランドが良い服を安価に製作して高い価値で販売しているとします。
毎回ユニクロと表現することで、過去の経験から価値ある良い服をまた販売してくれたんだと期待してくれます。
買う前から商品に対する価値を高めてくれている以上、そのほかの商品より商品価値があり、結果的に選ばれるのです。

評判も期待を形成します。
「日本ではユニクロというブランドがアパレル業界を席巻しているようだぞ」
「どれどれ私たちもユニクロについて購入を検討してみるか」
といった具合です。
かの有名な絵画”モナ・リザ”も普通の名画の1つでありましたが、ルーブル美術館から盗まれた当時、モナ・リザが展示されていた空間(そこに絵画はないのに)を一目見ようと、盗難前よりも多くの人が押し寄せた事例は興味深いと思いませんか?
盗まれるほどの価値がる絵画としてブランディングされたモナ・リザは、世界中に知られる有名な絵画になりました。

 

期待が招く誤解

毎年お年玉を1万円もらう、ある子供がいました。
今年で5年目を迎え、いよいよ親戚に会う日がやってきました。
なんということでしょう、今年は5000円でした。
5万円になるはずが、4万5000円でした。
1万円もらえることを期待していたのに、期待が外れました。
子供はなんだか残念な気持ちになったのです。

こうした経験はありませんか?
お金でなくても構いません。
もっと価値があると思っていたのに、多少の価値で終わってしまった事例です。
しかし、子供にとっては4万円の貯蓄が5000円増えていますから、5000円のプラスです。
お金は増えています。
単に1万円もらえるという期待から外れただけで、損失は出していないのです。
このように、期待には過去の経験があらかじめ組み込まれていて、それらを類似の経験や新しい経験に繰り返し当てはめようと試みるのです。

 

株式投資では期待をするな

投資において前回はこんなやり方で利益が出たから、
同じやり方でも利益が出せるだろうといってトレードを行うことは過去の経験が繰り返されることが前提となっています。
しかし、コロナウイルスが危険だと知れ渡ったり、ワクチンが開発されたと知れ渡ったり、
国が経済政策を長く実施するかしないか判明したりと、重要なゲームチェンジャーが現れるたびに相場の動きが刻一刻と変わります。
同じ手法で通用する期間もあれば、当然しなくなる期間もあります。
過去の経験が常に通用するわけではありません。

また期待と予測は異なると考えています。
私なりの説明をさせても選らば、
期待は自分の値動きにたいする「こうなってくれ!」を相場に持ち込んでいます。
相場が動いていることが主で、そこに参加させてもらっているのが我々トレーダーなのですが、期待することで自分の意見を相場に言い聞かせているように感じます。
口を開かなくてよいのです(期待しない)。
相場に参加させてもらっている中で、
相場が、個々人の願いを無視しながらどう動くか、これを考えるのが予測だと思っています。
私は、予測に対して相場への願いはなく、ただ淡々と無言で値動きを考える姿勢が感じられます。

ちょっと哲学のような言い方をしてしまいわかりづらかった点がありましたらすみませんが、
相場に対する心構えが利益に直結するほど重要なものであるため、あえて素直に表現させていただきました。

・これだけ熟考したのだから、なんとか利益になってほしいと期待する(予測の期間で価値が膨らんでいる)
・あの有名な人が上がると言っているのだから(ブランディングからくる期待を裏切れない)
・ずっと3歩進んで2歩下がってきたのだから、今2歩どころか4歩もさがっているが持ち直すに違いない(過去の類似の経験を捨てられない)

こうした類の期待を持ち続けるトレーダーは多くいます。
かく言う私だってそうです。
戒めの意味も込めて、今回の記事は何度も見直したいと思います。

ありがとうございました。

COME

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