資産形成

初心者向けの国債の買い方とおすすめの投資方法を紹介

初心者におすすめの投資法としてよく名前のあがる国債。

ですが、いくら初心者におすすめと言われても、普通に暮らしていて国債の買い方を学ぶ機会はありません。私たち初心者は国債がおすすめということはわかっても、どう国債への投資を始めていいかわからないのです。

この記事では「国債に興味はあるけど、どうやって買えばいいの?」という国債初心者のために、国債の買い方について詳しく解説していきます。
国債の買い方がわかれば、後は一歩を踏み出すだけで国債への投資は始められるのです。
初心者だからこそ、安全な国債投資を始めていきましょう!

 

国債とは

 

国債のメリット

 

国債のメリットとして代表的なものは、安全性が高いことと少額投資が可能な点です。
国債は国が発行している債券です。債券には発行体がつぶれてしまうと、債券自体の価値がなくなってしまう危険性がありますが、発行体が国であればその心配は少ないでしょう。

また、個人的な評価だけで安全だと判断するだけではなく、格付けで安全性をチェックすることもできます。
日本国債は2020年7月のフィッチ・レーティングスによる格付けで、新型コロナウイルスの影響で安定的からネガティブへと変更になっています。
このように社会の実情に合わせて格付けは変更されていますので信頼できますね。

また、日本で私たち個人投資家が買える個人向け国債は、最低1万円からの購入が可能です。
「まとまったお金で投資を始めるのはちょっと気が進まない…」という人でも、1万円という少額なら始めやすいでしょう。

 

国債の種類

 

私たち個人投資家が買える国債の種類について見ていきましょう。

まず、個人向け国債はその名の通り個人が買うための国債です。
3年・5年・10年の3つの期間が選べ、3年と5年は固定金利、10年は変動金利となっています。

満期 3年 5年 10年
金利 固定 変動
金利設定方法 基準金利-0.03% 基準金利-0.05% 基準金利×0.66
金利の下限 0.05%
利子の受け取り 半年ごとに年2回
最低購入額 1万円(1万円単位で購入可能)
中途換金 発行後1年経過すれば、いつでも可能
発行月 毎月

 

もう1つ個人が購入可能な国債として、新窓販国債があります。
こちらは個人も法人も購入することができ、2年・5年・10年の3つの期間がありすべて固定金利です。

満期 2年 5年 10年
金利 固定
金利設定方法 発行毎に市場実勢に基づき財務省で決定
利子の受け取り 半年ごとに年2回
最低購入額 5万円(5万円単位で購入可能)
中途換金 売却のみ可能(元本割れの可能性あり)
発行月 毎月

 

国債はいつどこでいくらから買える?

 

国債を買える期間

 

「そうだ!国債を買おう!」そう思ったとしても、国債はいつでも買えるわけではありません
国債は毎月発行されていますが、販売されていない時期もあります。

国債を買いたいと思った場合には、国債の発行スケジュールを確認しておきましょう。

たとえば、個人向け国債の変動10年第131回債は令和3年2月4日~26日が募集期間で、それ以外の期間は買うことができません。

 

国債を買える場所

 

国債は銀行や証券会社で買うことができます。
どの金融機関でも取り扱っているわけではないため、注意が必要です。

購入場所に迷うのなら、まずは自分が口座開設している金融機関では取扱いがあるかチェックしてみましょう。
基本的にはどの金融機関で購入しても金利や手数料は違いありませんが、金融機関によっては口座管理手数料が発生することがあります。

個人向け国債新窓販国債も財務省のホームページで取扱金融機関一覧を見ることができます。

個人向け国債の方が取扱金融機関は多く、ネット証券でも取り扱っているところが多いです。ネット証券で国債を扱っているという場合には、ほとんどが個人向け国債のことを指していることが多いでしょう。

 

国債の最低購入金額

 

国債を買う場合には、いくら買うかということも重要です。初心者の私たちはいきなり多額の資産を国債購入に充てるのは、怖いという気持ちがあるでしょう。

国債は1万円から買うことができるという点でも、私たち初心者におすすめの投資法です。

個人向け国債 新窓販国債
最低購入金額 1万円 5万円
購入単位 1万円 5万円

 

個人向け国債は1万円から始めることができ、新窓販国債は5万円からとなっています。
つまり、個人向け国債であれば『1万円だけ購入』ということも可能ということになり、国債がいかに始めやすい投資方法であるかがわかるでしょう。

 

国債のおすすめの買い方

 

キャンペーンでお得『ネット証券』

 

個人向け国債を買える金融機関の数は967、新窓販国際は646と国債を買う場合かなり多くの選択肢が私たちの目の前にはあります。

「いったいどこで買えばいいの?」と悩んでしまう人におすすめな買い方の1つがネット証券です。

ネット証券は国債の取扱いを個人向け国債に限定していることがほとんどですが、多くの場合お得なキャンペーンを実施しています。
コロナ以前と比べるとキャンペーンでもらえる金額は減ってしまったのですが、そもそも金利がそれほど高くない個人向け国債を買うのであれば、少しでももらえるお金は見逃がしたくないところです。

たとえば、SBI証券の個人向け国債キャンペーンは、50万円以上国債を購入した人に対しキャッシュバックがあるというもの。キャッシュバック金額は以下の通りです。

購入金額 固定3年 固定5年 変動10年
50万円以上100万円未満 250円 350円 500円
100万円以上200万円未満 500円 700円 1,000円
200万円以上300万円未満 1,000円 1,400円 2,000円
以降、100万円増える毎に +500円 +700円 +1,000円

キャッシュバック対象金額は50万円からと高額にはなります。

またキャッシュバックは一回きりとなっていますが、50万円以上の個人向け国債を購入するなら、こういったキャンペーンを利用することでお得になります。

すべてネットで完結するという気軽さもおすすめポイントの1つですね!

 

知識と種類が豊富『証券会社(対面)』

 

ネット上ではなく証券会社の店舗まで出向いて買う方法もおすすめです。

この方法のおすすめポイントは、やはり人に聞きながら購入を決められるという点でしょう。
一般的に証券会社には、銀行よりも債券に詳しく高い知識を持っていることが多いとされています。そのため、私たちの国債に対する疑問やネットではわかりくいことについても解決ができるでしょう。

また、証券会社は取り扱う債券の種類が豊富で、国債以外にもさまざまな債券を購入可能です。
個人向け国債を投資の入り口にして、さらに別の投資法にも興味があるという場合にはスムーズな移行が可能となります。

 

近くで気軽に買える『銀行』

 

私たち初心者の「国債を買いたい」という気持ちにストップをかけるのが、国債を買うために新しい口座開設をしなければならないという一手間です。
そういった気持ちになるのを防ぐためには、既に自分が口座を持っている銀行で購入するのがおすすめです。

銀行に行くついでがあったときに、国債についてもチェックできるので気軽さという点ではずば抜けていると言えるでしょう。
証券会社は普段から気軽に行くというものではありませんし、ネット証券も自分で調べて口座開設をするというやる気が必要となります。「ネットにも疎いし、証券会社に行くのも手間だ…」という人は、普段使っている銀行で国債を購入してみましょう。

 

国債の購入方法

 

ステップ1 債券のための口座開設をする

 

では、いよいよ国債の購入方法について見ていきましょう。

まずは、債券のための口座開設をする必要があります。
国債を買いたいと思う金融機関で口座を開設していきましょう。金融機関を選ぶときには、口座管理手数料がかからないところを選ぶのがポイントです。

銀行や証券会社の窓口で開設をする場合には、印鑑や書類の記入、身分証明書の提出が必要です。ネット証券であれば口座開設はすべてネットで完結することがほとんどとなっています。

いずれにせよ、口座開設をすることが国債購入の最初のステップです。

 

ステップ2 購入する国債と金額を決める

 

国債を買う金融機関を決め口座開設をしたのなら、次は購入する国債の種類と金額を決めていきましょう。

国債の種類を選ぶには、投資に使うお金がいつ使う予定があるのかを考える必要があります。その使用時期に合わせて国債を選んでいきましょう。

5年後に使う予定があるのなら、個人向け国債の固定5年を選べばいいというわけですね。

特に使う時期が使っていない、使う時期に合った国債がないという場合には金利をチェックしていきましょう。
変動10年はこれから金利が上昇していきそうだという局面ではおすすめですが、あまり変わらない場合には固定の方が金利は高くなっています。
2020年12月現在販売中の個人向け国債の表面利率は、固定も変動も0.05%と変わりません。

超低金利の現在は、短い期間の固定を選んで満期が来たら見直すか、変動タイプのものを選ぶのがいいでしょう。

続いて、いくら購入するかという金額も決める必要があります。

国債は大きくお金を増やせるわけではありませんが安全性が高い投資です。
こういった投資に回すお金は、数年後に確実に使うお金です。
5年後の進学資金や、10年の内には必要となるリフォーム資金などを国債購入に充てましょう。
使う用途が決まっていれば金額も決まってくるはずです。

 

ステップ3 国債購入の注文を出す

 

口座もあり購入する国債の種類と金額が決まったのなら、あとはいよいよ国債購入の注文を出していきましょう。

銀行や証券会社に行き対面で購入するのなら、対応してくれた人の言う通りに書類を記入すれば国債注文は完了です。

ネットで購入する場合も、買う国債を選び数量や金額を決めて発注をします。

証券会社によって注文画面は違いますが、国債の種類と金額をあらかじめ決めておけば、それほど難しい操作ではないでしょう。
注文が終われば、あとは1年に2回の利子を受け取り満期を待つだけです。

 

まとめ

 

国債は投資初心者にもおすすめできる安全な投資方法です。

近年は国債の金利はそれほど高くありませんが、それでも銀行の定期預金よりは高く安全性も高いことから人気の高い商品となっています。
しかも、国債の買い方はそれほど難しいものではありません。

まだ国債を購入したことがないという人にとっては、国債はハードルが高いものに感じられるかもしれませんが買ってみるとその簡単さに驚くことになるでしょう。

国債の買い方は3ステップ!
口座を開設し、購入する国債の種類と金額を決め、注文を出すだけです。

普段使っている金融機関でも、ネットでもさまざまな場所で購入可能なため、初心者でも思い立ったらすぐに始めることができます。
自分のやりやすい方法で国債を買ってみてください。

国債の買い方を知り、国債を購入することは、賢くお金を増やし私たちが豊かに暮らすための1つの手段なのです!

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