30代はサラリーマンにとって人生の分岐点です。
今後の10年はキャリアだけでなく、年収にも大きく響いてくる大事な期間です。
目標を持って充実した日々を過ごしていくのか、30代をただ何となく過ごしてあっという間に40代を迎えるのか、時間の過ごし方が問われています。
例えば、仕事を給料のためと割り切り淡々とこなしていくのか、それとも自分のキャリアの幅を拡げるために努力をしながら進めていくのでは、今後のキャリアや年収に与える影響がまるで違ってくるでしょう。
努力を続けながら仕事をした人は、次第にその努力が実を結び結果も付いてきます。一方、努力をしない人は、いつまで経っても年収は上がりません。この記事では、以下の5点を中心にまとめました。
- 30代サラリーマンの平均年収
- 年収を上げる5つの方法
- 転職のメリット、現職との比較するべき点
- 30代サラリーマンの転職先9選
- おすすめの転職エージェント4選
最後まで読むことで、年収を上げる方法や転職することでのメリットが明確になります。早速本文を見ていきましょう。
【 目次 】
30代サラリーマンの平均年収
30代サラリーマンの年収を男女別、学歴、業種による違いをまとめました。
30代サラリーマン男女別の平均年収
30代サラリーマンの年収について、dodaが2020年1月に発表した30代のデータを下にまとめました。
男性のサラリーマンは30歳からの約10年で平均年収が約100万円近く上がっています。ただし、30代後半からは部署や部下のマネジメントを任されるようになり、その分責任も増えます。
30代サラリーマンの平均年収表
年齢 | 全体 | 男性 | 女性 |
30代の平均 | 452万円 | 487万円 | 382万円 |
30歳 | 407万円 | 436万円 | 361万円 |
31歳 | 417万円 | 450万円 | 364万円 |
32歳 | 428万円 | 463万円 | 371万円 |
33歳 | 439万円 | 477万円 | 374万円 |
34歳 | 453万円 | 494万円 | 381万円 |
35歳 | 455万円 | 496万円 | 382万円 |
36歳 | 460万円 | 504万円 | 384万円 |
37歳 | 466万円 | 514万円 | 383万円 |
38歳 | 478万円 | 527万円 | 391万円 |
39歳 | 479万円 | 530万円 | 392万円 |
引用:doda
学歴による年収比較
大卒、短大卒、高卒の男女別の年収を比較しました。
表を見るとわかるように、30代後半に差し掛かると男女ともに100万円前後の年収差があります。特に男性は差額が大卒と高卒では110万円も開いており、女性よりも年収の差が顕著です。
男性 | 大卒・院卒 | 短大卒 | 高校 |
30~34歳 | 386万円 | 324万円 | 310万円 |
35~39歳 | 451万円 | 357万円 | 341万円 |
女性 | 大卒・院卒 | 短大卒 | 高校 |
30~34歳 | 336万円 | 289万円 | 245万円 |
35~39歳 | 364万円 | 303万円 | 253万円 |
業界別の年収比較
dodaが調査した年収が高い業種トップ5を紹介します。
専門的な知識や高いスキルが必要な業界、需要が伸びている業界の数字が目立っていました。
順位 | 業種 | 年収 |
1位 | 金融 | 519万円 |
2位 | 総合商社 | 495万円 |
3位 | IT/通信 | 492万円 |
4位 | メーカー | 476万円 |
5位 | 建設/プラント/不動産 | 447万円 |
サラリーマンが年収を上げる方法
それでは、いかに年収を上げていくか、その選択肢をいくつかご紹介いたします。
現職で結果を出して収入UP
スキルや知識を磨いて現在の仕事で結果を出すことは、これから紹介する転職や投資をはじめるよりも取り掛かりやすい方法です。
仕事を続けていくことで、当然自分以外に退職者は出てきますから、自分より社歴、実力、役職などが上の方がいなくなるにつれ任される仕事が変わっていき収入が上がることが想定されます。
いまでこそ 勤続年数=年収 という考え方は古くなりつつありますが、それは勤続年数に応じた収入の割り振りをする社内の評価制度がなくなってきたということです。
評価制度という観点からではなく、 続けて仕事をすること=社内でポジションが上がっていく につながることから収入UPはみこめます。
転職された方のあるある話ですが、意外と前職の職場環境の居心地が良いものだと感じるのだそうです。既に現在の職場で人間関係の問題を抱えているなら一度リセットすることも手ではありますが、決してそうではない方に関しては居心地の良さも仕事を続けるうえで大切な要素の1つであることを認識しましょう。
他にも、資格試験や社内試験に合格すると基本給のUPにつながるなど、企業が一定の基準を設けている場合がありますので有効です。資格取得や社内試験はそうした昇給のためだけではなく、転職や実生活そのものに役立つことも見据えて検討するといいでしょう。
副業を行う
隙間時間を利用して稼げるアルバイトのタイミーや、自宅で仕事ができるクラウドワークス、現在話題になっているUber Eatsなど、国からの副業の後押しもあり様々な形で働く手段が増えてきています。
スキルや収入が上がれば、将来的には副業を本業にすることも選択肢の1つになります。
副業を解禁している企業も増えてきましたので、自分のライフサイクルにあった仕事を探してみるとチャンスが落ちているかもしれません。
転職をする
新たな環境で仕事に打ち込む選択肢です。社会全体で転職が珍しいことでは無くなってきており、業界・職種未経験の人材でも積極的に募集している企業も増えてきました。
どの企業も若くて意欲的な人材を求めています。30歳のビジネスマンは社会に出て約10年が経ち、一通り責任ある仕事を経験してきたと評価されるため、早期に成果を上げることも期待できます。
新卒とは違いビジネススキルの教育もしなくて済むので、企業としては即戦力での採用を期待することが可能です。
転職のメリットとは?
ここで、近年盛んな転職市場にフォーカスして解説させて頂きたいと思います。
転職の特徴は主に3つあり、給料UPの可能性、キャリアアップ、モチベーション向上です。
前職の経験を活かして給料を上げられる
1つ目は、似たような仕事内容でも給料UPの可能性があるということです。当然ですが、前職のIT企業A社と転職先のIT企業B社では給料体系が異なることは当然ですよね。
2社は似たような商品を販売する同一の業界内で争っているとします。しかし、前職のA社は企業規模が小さく、クライアント優位のため利益率を低く取引しているために社員に給料を配分しづらい可能性があります。対して大手のB社は自社のサービスの評価が業界内で高く、クライアントへの交渉力があるとすれば利益率を高く提案出来ている可能性があります。
そうした場合、B社の社員の給料の配分は高く、同じような商品を販売しているA社の社員よりも多くの給料をもらっていることが考えられます。
会社が変わることは給与体系が大きく変わることになりますので、就職前に自身の希望年収を提示し交渉することで年収UPの可能性があることを頭に入れておきましょう。
キャリアアップ
2つ目は、前職で経験したことを、より大きなビジネスで活かすことや、他の職域、仕事内容にも活かせる経験をする可能性が高くなります。いわゆるキャリアアップです。
例えば前職で人材派遣業の会社で社員20人をまとめる店舗責任者を務めたとします。そのマネジメント経験を活かして大手食品会社の人事課長に転職するといったことが可能になります。
業界は違っても、前職で培ったマネジメント経験を評価し、活躍する人材だと見込まれているケースです。同じ業界でなくても、こうして初めから役職付きで転職できる可能性もあります。
仕事への取り組み方の変化
3つ目は、転職により仕事へのモチベーションや意識は以前よりも上がります。通勤経路さえ変わりますし、オフィスやメンバー、勤務時間までも全てが変わります。慣れないことが多いこともあり、それを解消しようとやる気(モチベーション)を上げるのです。
結果的に、前職のまま仕事をしているより同じ時間の中でより多くの経験を蓄積することにつながり、それが楽しいとより思えることでそのモチベーションが続き、継続して成長することにつながります。
転職活動を始める前に確認するべきこと
転職のメリットをご紹介してまいりましたが、「よし、もう会社辞めよう!」などと早まらないでくださいね!
考え抜いた結果、転職を考えている方は以下の点を確認してみて下さい。
今後のキャリアを考える
就職して数年が経つことで、先輩陣の仕事内容や求められるスキルなどがある程度わかるようになるでしょう。
そのキャリアを自分も作りたいか、またはそれを超えていきたいかと思えるかが重要となります。
年収UPには自分自身の決意と、その決意を踏まえた行動、そして成果を上げることが必要です。その根幹になる決意がなければ結果は生まれません。
先輩と同じキャリアではなく、新しい環境で励みたいと考えるなら転職を検討し、先輩のキャリアやその上のキャリアを狙っていきたいと考えるなら踏みとどまる決断が良いでしょう。
ユースフル労働統計2019によると、2018年時点で大卒・大学院卒の30代のサラリーマンが、課長に昇進できた比率は約9%です。
40代では約40%まで数値が上がりますが、それでも半分以上の人が役職に就けません。決して役職がないからダメだと判断するのではなく、先輩陣のキャリアを参考にした自身のキャリア展望に目を向けましょう。
役職も全く意味がないわけではありませんが、転職前の面接ではより中身が見られます。
キャリアを積むことで、そうした評価される場であってもきちんと評価を頂けますので、転職してからの年収UPの可能性は大いにあります。
現職と転職先の労働環境を比較する
あなたが現在お勤めの会社の労働環境を今一度振り返りましょう。
年収や待遇といったハード面だけでなく、人間関係や業務内容と自分との相性、休みの取り方などといったソフト面にも注目し、転職することで何が得られ、失われるかを検討してみましょう。
転職先の労働環境は実態が把握できないものですが、面接の段階で自分から質問を具体的に聞いたり、社員のどなたかをご紹介してもらったりと自分でできるだけのリサーチもすることをおすすめします。
会社への評価は一口に「良い・悪い」の2種類ではないです。会社に対する不満もあれば、今の会社だからこそ叶えられている良い点もあるはずです。
転職は一度見送ってから再度検討することができますが、一度辞めた会社に戻ることはめったにありません。
今一度、転職で何が得られ、失われるのか、それによって自分の生活含めた人生設計が前に進むのかを考えることは大切なことです。
30代サラリーマンの転職におすすめの職業9選
30代のサラリーマンに人気の、高年収を実現できるおすすめの職業をご紹介します。
MR
MRは、医師や看護師に自社の医薬品の情報を伝えることが仕事です。
薬の品質・安全性・有効性を伝え、多くの医療従事者に自社の薬を選んでもらうことが、MRには求められています。また、多くの企業でMR認定証を保有することが求められており、医療用医薬品のプロフェショナルとも言える専門職です。
高い専門知識を必要とするため、dodaの発表している2019年の平均年収ランキングによると、MRの年収は658万円です。
30代全体の年収が452万円と考えると、非常に高い水準です。MRは医薬品の知識習得や医師との関係性を考えると、粘り強くコツコツと努力できる人や高いコミュニケーション能力、相手の求めていることを考えられる人物が向いていると言えます。
システムエンジニア(SE)
システムエンジニアは、顧客が業務に利用するシステムやソフトウェアの設計や実装、基板設計など幅広い業務を担当します。特徴は、スキルや知識を磨くほど高年収が期待できる点です。
2017年に経済産業省が発表したIT関連産業の給与等に関する実態調査結果によると、管理系の職種であるコンサルタントが平均年収928万、プロジェクトマネージャーの年収が891万円と非常に高年収でした。
プロダクトマネージャーやコンサルタントは、SEやプログラマなど一定のスキルや経験を積んでから、挑戦できる職種となっています。順調にキャリアを積んでいけば、年収が上がるので仕事のモチベーションにもつながるでしょう。
また、SEの平均年収もやや水準の低いソフトウェアの設計・実装でも、平均年収568万円と30代の平均年収を大きく上回っていました。
現在、業界・職種未経験でも人材を募集している企業が増えているため、ITやプログラミングに興味ある方にとっては、チャンスです。
公共事業
石油、電気、水道といった人々の生活に密着している公共事業の企業は、年収水準が比較的高いです。景気に左右されない安定した需要が見込めるため、企業の経営も安定しています。
特に石油を扱う企業の年収は高くCLABELによると、JXTGホールディングスは30代後半で1,000万円超えも可能であり、昭和シェル石油やコスモ石油も30代後半で900万円を超えてきます。
引用:CLABEL
公共事業は自らの仕事ぶりが人々の生活に役立っていると目に見える形でわかるため、やりがいを大きく感じられるでしょう。
セキュリティコンサルタント
セキュリティコンサルタントは、企業のIT環境の改善点や課題を把握し、企業規模に合わせてサイバー攻撃から情報資産を守る仕組みを提案することが仕事です。
セキュリティやITへの知識だけでなく、経営的な視点や法務知識なども求められます。幅広い分野での深い知識が求められる高度な専門職だと言えるでしょう。
実際、転職エージェントアクシス株式会社が運営するサイトすべらない転職によると、セキュリティコンサルタントは30代で1,200万円の年収も期待できます。
引用:すべらない転職
また、セキュリティコンサルタントは人材不足の状態が続いています。2017年に総務省が発表した我が国のサイバーセキュリティ人材の現状についてによると、2020年時点でセキュリティ分野での人材は、約19万人が不足していると発表しました。
特に中小企業では、約50%の企業でセキュリティ専任の人材を置けていません。情報資産を守る対策や仕組みは企業にとって不可欠なので、セキュリティコンサルタントの需要は今後も伸び続けるでしょう。
ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナーは個人から中小企業の経営者に対して、人生のライフイベントに沿った資産や不動産、保険、投資など資産設計の提案やアドバイスを行う仕事です。ファイナンシャルプランナーの特徴は、将来的には独立可能である点です。
全体の9割以上を占める企業内FPは平均年収JPによると、最も年収が高い不動産業界では、平均年収が650万円でした。
引用:平均年収JP
ですが、10年以上スキルを磨いて独立した場合、ママワークスによると、平均900万円を超えると言われています。
引用:ママワークス
ファイナンシャルプランナーには1級から3級までグレードがあり、独立して活躍するにはFP1級の所持が必須です。
現在、銀行や保険会社など金融機関で働いている方は、スキルを磨いて将来的に独立するのも高年収を実現する一つの選択肢です。
不動産鑑定士
不動産鑑定士は、不動産鑑定事務所や大手の金融機関などで働きながら、将来的には独立して働く人が多いのが特徴です。国家資格を取得し数年間実務経験を必要とするため、簡単にはなれません。
不動産鑑定士の主な仕事は、土地や建物など対象物件の評価や固定資産税や相続税の評価、顧客の相談や要望に合わせた適切なアドバイスなど、不動産のプロとしてのコンサルティング業務です。
高い専門知識が求められるため年収水準も高く、転職支援サイトCAREER PICKSによれば、組織に所属する不動産管理士の平均年収は600万円~850万円で、独立すると1,000万円超えも可能です。
引用:CAREER PICKS
不動産業界で働いているサラリーマンは、勉強を継続して資格を取得することで、転職や独立によって高年収を実現することが可能です。
銀行員
銀行員は昔からエリートの代名詞とも言われ、社会的インフラの存在感の高さや行員にスキルや知識の高さが要求されるため、地銀やメガバンク問わず高収入です。
プレジデントオンラインによれば、2019年のメガバンクの平均年収は三井住友FGと三菱UFJFGが1,000万円を超え、みずほFGでも950万円を超えています。
引用:プレジデントオンライン
地銀でも、関西みらいFGや静岡銀行は平均年収750万円を超えていました。
また、銀行は役職が上がるにつれて年収も上がるといった傾向もあります。ただし、高年収と引き換えに要求されることも多いです。商品ごとのノルマの設定、膨大な量をこなしながら正確性を要求される業務、覚えなければならない業務内容や知識など、高いスキルと豊富な知識が要求されます。
特に知識に関しては、新商品や資格取得に関しての金融知識、法規制など常に勉強を続けなければいけません。毎日コツコツと勉強し続けられる粘り強さと向上心、肉体面でも精神的でもタフさが要求されます。
採用を募集する場合、銀行としては即戦力を求めているので、金融機関出身の求職者に限定されるでしょう。
キャリアカウンセラー(転職エージェント)
ビジネスマンの転職を支援するキャリアカウンセラーは、大手の転職エージェントほど高年収が期待できます。
例えば、リクルートエージェントの場合、キャリアピックスによると、30代で1,000万円前後の年収を得ることも可能です。理由としては、給与体系が評価主義である点やインセンティブが多い点、残業代の支給の多さなどが挙げられます。
ただし、人を商品として扱うため企業との調整能力や業界知識、高いコミュニケーション能力が要求され、残業時間も少なくありません。成長意欲の高い人や幅広い分野への興味がある方に向いている職業だと言えます。
特定の業界の営業職
インセンティブが多い歩合制の業界や年収水準が高い業界を選ぶと、高収入が実現可能です。 例えば、海外のスポーツメーカーや医療機器メーカー、不動産業界は営業職でも高収入を狙える業界です。
ナイキやアディダスなど海外にもマーケット市場を広く持っている企業は、取引額も大きいため、社員に還元できる金額も大きくなります。
また、医療機器メーカーは景気の動向を受けにくく、国内であれば介護・福祉施設への需要増加、海外であれば人口増加や経済発展に従い、医療体制の整備のために需要が伸びています。
業界動向COMによると、医療機器メーカーの平均年収は706万円となっています。
引用:業界動向COM
そして、不動産業界は1件あたりの販売金額が大きいため、取引が成立する月とうまくいかない月とでばらつきが大きいです。そのため、固定給+歩合制の給与体制を採用している企業も多く、同一企業内でも年収に開きがあります。
優れたスキルを持つ営業マンや所属している企業が大手の場合は、1,000万円超えも珍しくありません。年収ランキングによれば、ヒューリックや日本商業開発は平均年収が1,500万円を超えており、ベスト10に入っている企業は全て年収900万円以上です。
引用:年収ランキング
スキルやコミュニケーション能力に自信がある方には、おすすめの職業です。
30代サラリーマンにおすすめの転職エージェント4選
転職を考えている30代サラリーマンが活用するべき転職エージェントを4つ紹介します。
リクルートエージェント
業界ナンバー1の転職支援実績と求人数を誇るリクルートエージェントの特徴をまとめました。
引用:リクルートエージェント
特徴 | メリット | デメリット | |
内容 | ・37万人以上の転職を成功
・20万近くの求人数を保有 ・営業職・IT系の転職に強い ・20代中盤~30代中盤の転職に強い |
・豊富なノウハウと実績を活かした転職支援
・豊富な選択肢から求人を選択可能 ・需要が伸びている業界・職種への転職が可能 ・30代の求職者にとっても使いやすい |
・エージェントの質にばらつきがある
・求人のミスマッチも一定数ある |
リクルートエージェントのメリットは、豊富な実績を活用した転職支援が期待できる点と求人数が非常に多い点です。個々の希望に沿った転職支援が展開される他、非公開求人も多数保有しているため、求職者にとっては自身の希望に近い求人を見つけやすくなっています。
一方、エージェントによって質のばらつきが出る点がデメリットです。求職者にとっては、「営業職が強すぎる」や「早急に結論を迫られた」と感じる人もいたので、カウンセリングでのエージェントの見極めが大切です。
デメリットはあるものの、質と量を兼ね備えた総合力の高い転職エージェントであり、単独でも十分メリットがあります。丁寧なサポートを求める方は、パソナキャリアと併用がおすすめです。
パソナキャリア
2020年オリコン満足度満足第1位に輝いたパソナキャリアの特徴をまとめました。
引用:パソナキャリア
特徴 | メリット | デメリット | |
内容 | ・エージェントの質が高い
・16,000以上の企業と取引 ・保有する求人の80%が非公開求人 ・女性向けの転職支援が充実 |
・丁寧でスピーディーなやりとりが可能
・約7割の求職者が年収UPに成功 ・好条件の求人を見つけやすい ・求人のミスマッチを防ぐ |
・求人の量はリクルートとdodaに比べると、少ない
・専門性は高くない |
パソナキャリアのメリットはエージェントの質が高く、個々に合ったサポートが期待できる点です。レスポンスが速く、書類添削や面接対策での丁寧なサポート、年収交渉の強さなど多方面でメリットが挙げられていました。
また、好条件が多い非公開求人の割合80%と高いため、自身の希望に合った求人を見つけやすいです。
また、女性に対しての転職支援が充実しており、エージェントから求人検索担当者まで全て女性でチームを組んでいます。女性の気持ちやニーズに応えた求人提案やサポートができるため、求人のミスマッチを防ぐことができます。
求人の量が少ない点がデメリットですが、リクルートやdodaと併用することで、デメリットを解消することが可能です。
非常に総合力が高い転職エージェントと言えるでしょう。
doda
人材大手のパーソルが運営するする転職エージェントdodaの特徴をまとめました。
引用:doda
特徴 | メリット | デメリット | |
内容 | ・リクルートエージェントに次ぐ求人保有数
・30代以上が応募可能な求人を多く保有 ・エンジニア系の転職に強い |
・幅広い選択肢から選択可能
・求人のミスマッチが少ない ・エンジニア職を希望する求職者におすすめ |
・専門性は高くない
・コンサルタントによって、ばらつきがある ・転職サポート期限が3か月と限定されている |
dodaのメリットは、リクルートに次ぐ求人数とエンジニア系の転職に強みを持っている点です。公開求人は5万件以上で、独自のコネクションを活かした非公開求人も紹介してもらえるため、好条件の求人を見つけられるでしょう。
また、エンジニア系の転職は、IT系・SEエンジニアを筆頭に建築・建設系やプラントなど幅広い業界を網羅しています。エンジニア向けのイベントも定期的に開催しているので、信頼度の高い情報を得られる機会が多いのも特徴です。
一方で、転職サポートの期間は3か月と決まっているため、転職の軸や方向性が決まっている人を優先する傾向にあります。パソナキャリアと併用することで、欠点を補えるでしょう。
JACリクルートメント
大手企業や外資系企業に強みを持つJACリクルートメントの特徴をまとめました。
引用:JACリクルートメント
特徴 | メリット | デメリット | |
内容 | ・30代~50代向けの転職エージェント
・外資系企業や海外企業、大手企業のコネクションが強い ・高収入・ハイキャリア向けの転職エージェント ・職種のばらつきは少ない |
・ハイキャリアの求職者は年収UPが実現可能
・質の高い求人を受けられる ・独自のコネクションを活かした求人提案 |
・市場価値が低い求職者はサポートを受けられない
・コンサルタントはビジネスライクな姿勢 ・求人の量は多くない |
JACリクルートメントの強みは、ハイキャリア人材に向けて質の高い求人を提案できる点です。
外資系企業や海外企業を中心に独自のコネクションを持っており、他の転職エージェントには提案できない求人も多数保有しています。高いスキルとキャリアを持つ求職者にとっては、年収UPを実現できる可能性が非常に高まります。
ただし、キャリアや実績を相当に積んできた求職者に特化したエージェントであるため、スキルやキャリアが乏しいと判断された場合は、サポートを受けられません。また、コンサルタントの姿勢もビジネスライクに徹しているため、冷たいと感じる求職者も中にはいるかもしれません。
まとめ
今回の記事では、以下についてご紹介してまいりました。
- 30代サラリーマンの平均年収
- 年収を上げる5つの方法
- 転職のメリット、現職との比較するべき点
- 30代サラリーマンの転職先9選
- おすすめの転職エージェント4選
いずれも多様な選択肢がありますが、どれも一長一短です。
大切なことは、それぞれの選択肢の評価に「自分にとって」を入れて考えることです。
万人にあう選択肢などはなく、またその時々でも移り変わります。
ご自身の考え方、キャリア展望、健康、ライフスタイルなどを踏まえよく考えて決断していきましょう!
また記事の後半では以前よりも盛んになってきた転職市場についてフォーカスしてきました。
年収だけが、働く場の選び方になるのではありません。
自分にとって本当に転職することが必要かについてよく考え、決断していきましょう!