生活

光熱費節約術 面倒がりな一人暮らしの私でもできた方法とは

一人暮らしをしていて、貯金がなかなかできないなと思った時に「節約」を考えると思います。節約と言って思い浮かべる物のひとつに「光熱費の節約」がありますよね。

光熱費は目に見えない物でが、必ず毎日使用する物ですので気にしないで使っていると案外大きな金額になってしまうものです。

そこで、今回の記事では一人暮らしの人の「光熱費」についての節約術をお伝えしていきます。コツコツ節約するのが苦手な面倒がりの人でもできる節約術を中心に説明しています。

最後まで読めば、これなら私でもできるかも!という光熱費の節約方法が分かり、アナタの暮らしの参考になるでしょう。是非、ご覧ください!

 

一人暮らしの光熱費はいくらかかる?

一人暮らしをしていて、毎月いくら光熱費がかかっているか?しっかり把握している人は案外少ないのではないでしょうか?

食費などど違い目に見える物ではないので、ついつい使ってしまっているケースが少なくありません。

そこで最初に一人暮らしの人の光熱費は平均でどのくらい使用されているのか紹介していきます。地域差はあるのですが、平均的な光熱費の金額とアナタの毎月の光熱費の金額と比べて見てください。

 

光熱費とは

 

さて、「光熱費」とは何々を指すのでしょうか?

光熱費とは電気、ガス、灯油など、生活のために必要なエネルギーを購入するために掛かる費用の事です。

そして一般的に費目で見る時には水道料金も含めて水道光熱費と呼びますので、今回の記事では水道料金も含めてお伝えしていきます。

 

一人暮らしの光熱費はいくら?

 

一人暮らしの光熱費は平均でどのくらい掛かっているのでしょうか?

総務省統計局・2019年家計調査年報によると、年間の平均金額は下記の表の通りとなっています。

単身世帯 左のうち勤労者世帯
電気代 68,399円 56,866円
ガス代 36,139円 33,375円
その他光熱費(灯油等) 9,855円 6,379円
上下水道料 25,434円 23,047円
合計 139,827円 119,667円

 

出典:家計調査年報(家計収支編)2019年(令和元年)/総務省統計局 2019年<品目分類>第9表 1世帯当たり品目別支出金額及び購入頻度(単身世帯)

単身世帯の1年間の光熱費の平均は139,827円ひと月に換算すると11,652円です。

単身世帯のうち勤労者世帯に限定して光熱費を見ると平均は119,667円ひと月に換算すると平均は9,972円となります。

勤労者世帯は自宅で過ごす時間が少ないですので、光熱費も少なくなります。

働いている一人暮らしの人は、おおよそ月に1万円の光熱費を支払っている事が分かります。

この光熱費ですが、少し気をつけるだけで節約が可能ですので

  • 「電気」
  • 「ガス」
  • 「水道」

の3つの費目に分けて次から節約方法を紹介していきます。

「節約が大事なのは分かるけど、私はズボラだからマメにコツコツとする節約方法は苦手なの。」という方でも出来る、そんな面倒がりなアナタにこそ試してみて欲しい節約方法を中心にお伝えしていきます。

 

電気代の節約方法

最初に電気代の節約方法をご紹介します。

電気は生活の中になくてはならないものです。

照明としてだけでなく、テレビや電子レンジなど家中の電化製品を動かしてくれています。先ほど紹介した光熱費の中の約50%を占めているのが電気です。

ですから、電気代を節約できたら光熱費の節約に大いに貢献する事になりますので、電気代の節約を特に重視してお伝えしていきます。

 

電力会社の見直し

 

一番てっ取り早くて効果バツグンなのが「電力会社の見直し」です。

電気は地域の○○電力から来るのが当り前、という考え方はもう古い!です。

今までは各地域にある電力会社だけが電気を独占販売していましたので、ご家庭でどこの会社から電気を買うかを選ぶ事はできませんでした。

しかし、2016年4月から電力小売り全面自由化が始まった事により、ご家庭でどこの会社から電気を買うかを選べるようになりました。時々チラシなどで電力会社切り替えの案内を目にする事もあったかと思います。

電気の小売り事業への参入会社が増えた事によって料金プランやサービスメニューも選べて、同じ量の電気を使用しても安い電気料金になる可能性が増えたのです。

例)電気とガスのセット割、時間帯別料金プラン、ポイントサービスなど

さらに、太陽光や風力水力などの再生可能エネルギーを中心にして発電を行っている会社から電気を購入する事もできるようになり、節約と環境問題も考えて選ぶ事ができるのも素敵な事ですね。

すでに1,500万世帯以上の人が電力会社を切り替えていますので、まだ切り替えていない場合は考えてみるのも良いでしょう。

エネチェンジでは「エネチェンジ電力比較」をして最適プランを診断してくれます。

お住まいの郵便番号と現在の使用状況を入力するだけで、いくらくらい節約になるかの比較診断です。

実際に入力してみると電力会社によっては年間で1万円以上節約になるコースも出て来ました。

入力は簡単ですのでこちらも参考にしてみてくださいね。

 

アンペア数の見直し

 

アナタの家の電気のアンペア数はご存じでしょうか?

「アンペア(A)」電気の流れる量を表す単位になります。

アンペアが増えるほど電気の流れる量が大きくなりますので、基本料金も高くなります。

「基本料金」は電気の使用量に関係なく最低限必ず掛かる料金、つまり毎月の「固定費」になります。

ですからそんなに電気をたくさん使わないのにアンペア数が大きいと、同じ電気の使用量でも電気代が高くなってしまいます。

例えば、東京電力の場合の基本料金をご覧ください。

アンペア数 基本料金(月額)
20A 572円00銭
30A 858円00銭
40A 1,144円00銭
50A 1,430円00銭

 

参考:ご家庭の照明・コンセントなどのご契約 幅広いご家庭におススメの従来からある料金プラン/東京電力エナジーパートナー

20Aの場合は572円ですが、40Aになると1,144円基本料金が2倍になっている事が分かります。

以前、私も引っ越しした際に電気代が高いなと思ってアンペア数を調べたら40Aになっていた事がありました。すぐにアンペア数を減らして電気代を下げた経験がありますので一度確認してみる事をオススメします。

自分の家のアンペア数を知るには、毎月案内が届く検針票かもしくはWebで確認してみてください。

ただし、余り極端に下げすぎると、すぐブレーカーが落ちてしまう事にもなりかねませんので使用頻度なども考えた上でアンペア数を見直すと良いでしょう。

 

家電製品の買替え

 

私達の家の中には家電製品がたくさんあります。
テレビ、冷蔵庫、洗濯機、エアコン、掃除機はだいたいどこのご家庭にもあるのではないでしょうか?

家電製品は省エネタイプが増えていますので買替えをすると電気代の節約になります。
家庭で使用する主な家電製品の寿命と買替えした時の節約効果を表にしましたのでご覧ください。

寿命 買替え方法 節約効果(年間)
テレビ 6~7年 ・ブラウン管から液晶型テレビに変えた時

・液晶型から最新型に変えた時

約4,000円

約1,600円

冷蔵庫 8~10年 450リットルの冷蔵庫を最新機種に変えた時 約12,000円
洗濯機 7~8年 毎日洗濯するドラム式洗濯乾燥機を最新機種に変えた時 約7,000円
エアコン 7~10年 毎日約9時間使っているエアコンを最新機種に変えた時 約6,000円
掃除機 7~8年 紙パック式掃除機を最新機種に変えた時 約600円
(消費電力は2倍の差が出る)

電化製品には寿命があります。上記表を見ますと主な家電製品の寿命は7年くらいだという事が分かります。また、修理用の部品が作られる期間が短かったりしますので実際はもっと短くなるケースもあります。

省エネタイプの家電に買替えると電気代の節約につながっていきますので、壊れてからではなく寿命をひとつの目安にしてご家庭の家電製品の見直しを一度してみて買替えも考えてみましょう。

 

ガス代の節約方法

次にガス代の節約方法についてお伝えします。
ガス代も光熱費の中で電気代に次いで大きく占めており、全体の約25%です。

 

都市ガスとプロパンガス、どっち?

 

ガスには都市ガスとプロパンガスの2種類あります。

都市ガス メタンを主成分とする天然ガスで、地中に埋め込まれているガス管を通じて家庭にガスが入ってくる 公共料金になるため安い
プロパンガス プロパンやブタンを主成分とする石油ガスで、プロパン専用のボンベに入れられて家庭に入ってくる ガスボンベの交換や配達等の人件費がかかる。また、業者によって値段が自由に設定できるので高い


プロパンガス料金消費者協会
のデータによると、プロパンガスと都市ガスの料金を比較するとプロパンガスは都市ガスの約1.8倍~2.0倍という結果が出ています。

 

一例として、東京の1か月のガスの平均料金は次の通りです。

都市ガス プロパンガス
基本料金 750円 1,574円
1㎥あたりの料金 314円 504円
10㎥使用した場合 3,140円 5,040円
月額合計 4,204円 7,118円

基本料金と1㎥あたりの料金が、都市ガスとプロパンガスではかなり違いがある事が分かります。

都市ガスが通っている所にお住まいの人は、都市ガスを利用する事が節約の一番の近道と言えます。

なお、プロパンガスは業者によって金額がかなり異なっていますので、適正な料金で供給できるプロパンガス業者に変更をすることで都市ガスの1.2~1.3倍程度までガス料金を下げることも可能です。

同じ量を使用するのでもどこのプロパンガス業者に依頼するかによって異なってきますので、業者選びをして変える事も大事ですね!

 

都市ガスも自由化でますますオトクに!

 

プロパンガスから都市ガスに変更したからもうこれ以上節約するのは無理?と思っているかもしれませんね。

しかし、まだ節約に繋げる方法があります。2017年4月に都市ガスの自由化が始まりました。

都市ガスの自由化によって今までそれぞれの地域で独占して供給してきたガス会社だけでなく、新しく参入する会社も都市ガスを使用できるようになったのです。

新たに参入した会社の一例として、

東京電力や関西電力、LoopでんきやENEOSでんきを販売するJXTGエネルギーなどがあります。

都市ガスを利用する時も今までの○○ガスだけではなく、新規参入した会社と料金メニューやサービス内容を比較してみて変えていくのも節約に繋がります。

 

お風呂と台所での簡単節約方法!

ガス代と言うと「お風呂」「台所」を思い浮かべると思います。

そこで、面倒がりな人もスグにできる簡単な節約術をお伝えします。

シャワー時間に注意!

お風呂はシャワーの方が手軽で安いから、一人暮らしだしシャワーで済ませています。という人もいるでしょう。

しかし、資源エネルギー庁によるとシャワーは「15分でお風呂約1回分に相当」するとの事ですので、15分以上シャワーを使うならお風呂の方が安くつくのです。

また、シャワーを流しっぱなしで使うのはムダなのですが、シャワーの時間を1日1分短くするだけで年間約2,300円の節約になります。シャワーをする時にはこまめに止たりシャワーの時間をちょっと気にして短くしてみてください。

食器洗い乾燥機でまとめ洗い!

資源エネルギー庁によると、食器洗いは手洗いするよりも食器洗い乾燥機でまとめ洗いをする方がガス代が安くなります。

年間で約8,870円安くなるとのデータがありますし、衛生面や時間の節約などを考えても一人暮らしにはオススメです。

1人暮らしのお家だと食洗器用の水道が備え付けられていないことも多いかと思いますが、最近の食洗器にはタンク式になっている製品もあり、自分で6リットル程度の水を供給すればあとは全自動で洗浄してくれるコンパクトな食洗器も登場しています。

 

水道代の節約方法

最後に水道代についてです。
水道代は光熱費の約18%にあたります。

水道の場合は、電気やガスと違って業者を選ぶという事はできません。ですから良く水を使用する場所での節約方法をお伝えしていきます。

 

どこに水を多く使っている?

 

ご家庭で生活する上で、どこに水を多く使っているのでしょうか?

東京水道局によると、次の通りになっています。

  • 第1位 風呂…40%
  • 第2位 トイレ…21%
  • 第3位 炊事…18%
  • 第4位 洗濯…15%
  •     洗面・その他…6%

第1位のお風呂だけで半分弱の水を使っている事になりますね!

そして、第2位のトイレの水の使用が21%というのも多い感じがしたのではないでしょうか?

全部の場所での節水は無理でも、水の使用頻度の高いお風呂トイレだけでも気をつけるようにすれば、水道料の節約に繋がりやすいという事になります。

 

お風呂とトイレでの簡単節約方法!

 

では、水を最も多く使用する場所であるお風呂とトイレについて簡単節約術をお伝えします。

シャワーヘッドを節水型の物に取り替える

市販のシャワーヘッドには、節水型の物があります。
とても簡単に付け替えられますので取り替えてみると効果があります

環境省によると、節水シャワーヘッドは、約35%の効果、シャワーヘッドに手元スイッチがついていているものだと約48%も節水効果があるとの事です。

毎日使うシャワーですから交換してみると確実に節約に繋がりますね!

蛇口に節水コマをつける

お風呂だけではないのですが、蛇口に節水コマをつける事で最大50%の節水効果があります。
節水コマは水道局で無料でもらえます。

なお、蛇口の口径やレバー式水栓など一部取り付けられないものもありますので併せて確認してみてください。

トイレの大・小のレバーを使い分ける

トイレの水を流す時に、大と小を使い分けていますか?

実は、大のレバーで1回水を流すと6リットルから13リットルの水が流れるのです。
13リットルの水と言うと、2リットルのペットボトル6本半です。
1回流すだけでそれだけの水を使っている事に驚きますよね。

大を小のレバーにするだけで1回につき2リットルの水を減らす事ができます。
大と小のレバーを上手に使い分けして節水しましょう。

トイレの水を流すのは1回で

トイレの水は何回流していますか?用を足す前に1回、用を足した後に1、2回流す人もいると思います。

トイレの水を流すのは習慣になっていて、ついつい2、3回流してしまっている事があります。1回流せば通常は大丈夫ですので余計に流さないようにしましょう。

 

まとめ

ここまで一人暮らしの光熱費の節約についてお伝えしてきましたがいかがでしたか?
今回の記事では次の事をお伝えしました。

  • 一人暮らしの人の光熱費の平均ははひと月に約1万円である。
  • 電気代の節約方法は、電力会社の見直し、アンペア数の見直し、家電製品の買替えなどをする事によって根本から減らす事ができる。
  • ガス代の節約方法は、プロパンガスではなく都市ガスを利用すると良い。都市ガスも自由化になっているので会社を選ぶ事ができる。
  • 都市ガスがなくプロパンガスの場合は、料金の安い会社を選ぶとよい。
  • シャワー時間の短縮や食器洗い乾燥機を使うのもガス代の節約に繋がる
  • 水道代の節約は、特に水を多く使う風呂とトイレで節水(シャワーヘッドの取り替えやトイレの水の流し方に注意)に心掛けるとよい。

節約というと、こまめに電気を切ったり、水をこまめに止めたりと、コツコツと小さな事から実行して行くのが大切なのはお分かりだと思います。
しかし一人暮らしで忙しく毎日生活をしていると、コツコツ節約するのは面倒になりがちです。

今回ご紹介した節約術は、毎日コツコツというよりは、基になる部分から変えてしまえば確実に節約に繋がるという方法を中心にお伝えしました。これなら面倒がりな一人暮らしの人でも実行しやすいでしょう。

アナタも是非、できるところから実行してみてくださいね!

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です