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年間にかかる車の維持費は? 車のタイプ別特徴と節約方法を解説

「大きい車に乗り換えようと考えているけど、維持費はどれくらい増える?」
「マイカー欲しいけど、年間維持費が心配」
「車の維持費を節約できる方法が知りたい」
「高速道路がETC化したから、維持費も掛かってしまうのか」

などなど、車は生活必需品ですが、購入費用はもちろんのこと、税金や車検などの年間維持費について不安に思っている、そこのあなた!

こちらでは、車の年間維持費や節約術について紹介していきます。

また、今後高速道路のETC化も始まるので、そちらについても詳しく記載しています。
年間維持費やETCについて、不安に思っているあなた、この記事をみて不安を解消しましょう。

車の維持費を内訳してみた

 

車を所有するにあたって、必要な維持費の内訳はこちらとなります。

  • ローン金利(ローン購入の場合)
  • 自動車税(年1回)
  • 重量税(車検ごと)
  • 自賠責保険(概ね車検ごと)
  • 自動車任意保険(契約により月払い、年払いなど)
  • 点検費用(法定点検年1回、法定費用+整備費)
  • 車検費用(隔年、新車時のみ3年。法定費用+整備費)
  • 駐車場代(賃借の場合、毎月)
  • 燃料代(ガソリン、軽油)
  • その他整備費、消耗品費用(タイヤなど)

以上10項目となります。

車は、たくさんの維持費が掛かってしまうのです。

一つ一つ解説していきますので、気になるところはぜひ確認してみてくださいね!

 

ローン金利(ローン購入の場合)

 

まず初めに、ローンの金利についてご紹介します。

新車購入の場合、比較的安い軽自動車でも100万円以上してしまいます。
ローンにて支払いをしている人は金利が掛かっています。

金額は、メーカーや車種によって異りますが、CMでも広告されているように安くて1.9%から、8%までと様々です。金利を甘く見てはいけないのが、試算してみると意外とお金がかかることに気づきます。

自分でカーローン融資を展開しているネットバンキングや銀行などにいって借り入れをするのもおすすめですが、返済期間が長いほど審査が通りづらくなります。

金利の計算方法については以下のサイトで調べてみてくださいね!
自動車ローンのシュミレーション

 

自動車税

 

毎年、4月1日時点にて、車を所有している人の課せられる税金のことを「自動車税」といいます。
軽自動車は「軽自動車税」となります。

軽自動車税の税額は、一律で年間10,800円です。自動車税のように月割の税額はありません

一方で、自動車税の税額は排気量ごとに課税されるシステムとなっており、総排気量1リットル以下の29,500円~6.0リットル以上の111,000円まで10段階に別けられています。

購入時は、来年の4月1日までにかかる1年分を月割で支払います。

【自動車税と軽自動車税の早見表】

区分 通常税額(エコカー減税適用額)
軽自動車税 10,800円(一律)
自動車税 総排気量1リットル以下 29,500円
総排気量1リットル超1.5リットル以下 34,5000円
総排気量1.5リットル超2リットル以下 39,500円
総排気量2リットル超2.5リットル以下 45,000円
総排気量2.5リットル超3リットル以下 51,000円
総排気量3リットル超3.5リットル以下 58,000円
総排気量3.5リットル超4リットル以下 66,500円
総排気量4リットル超4.5リットル以下 76,500円
総排気量4.5リットル超6リットル以下 88,000円
総排気量6リットル超 111,000円

「2019年度税制改正大綱」により、2019年10月の消費税率引き上げ後に購入された新車は、税額が減額となります。
燃費性能にすぐれている、小排気量車ほど減額は大きくなるのです。
もっとも減税が大きくなる価格帯は、1.0L以下では4,500円減(29,500円→25,000円)となる模様です。参照自動車税.info

 

重量税

 

車の購入時と車検ごとにかかる税金のことを「重量税」といいます。

重量税購入時に3年分、以降は1年分を収めます。

軽自動車の場合は、重さに関わらず一律で、新車購入時に9,900円、車検時に6,600円です。
普通車の重量税は、車重0.5トン増える度に、課税されていきます。

コンパクトカーが該当、1トン以上1.5トン未満なら、36,900円(3年分)、ミドルクラスが該当します。1.5トン以上2.0トンは、49,200円(3年分)です。

【重量税の早見表】

種類 重量 税額
軽自動車 一律、9,900円(新車購入時)、6,600円(車検時)
普通車 ~0.5トン未満 12,300円
~1トン未満 24,600円
~1.5トン未満 36,900円
~2トン未満 49,200円
~2.5トン未満 61,500円
~3トン未満 73,800円

参照自動車税.info

 

自賠責保険

 

軽自動車・・・年間1万2,422円
普通車(コンパクトカー1,5L、Lクラスミニバンなど)・・・年間1万2,806円

自賠責保険(共済という場合もあります)は、交通事故で加害者が負うべき経済的な負担を支えてくれます。

対人賠償を確保することを目的とされている保険で、すべての自動車の加入が義務付けられています。

自賠責保険の特徴
  1.  自動車損害賠償保障法に基づき、自賠責保険に入っていなければ運転はできない。
    無保険運転は違法
  2.  物損事故は対象にならない。(他人を死傷させた場合の人身事故による損害に備えた保険)
  3. 被害者1名ごとに支払い金額が決められている(1つの事故で複数の被害者がいる場合でも、被害者への支払い金額が減らされることはない)
  4. 被害者は、加害者の加入している損害保険会社に直接、保険金を請求できる。
  5. 医療費などの出費にあてるための、被害者に対する仮渡金制度がある。
  6. 被害者に重大な過失があった交通事故にのみ減額される。

 

自動車任意保険

 

自分の意思で加入または、非加入を決められるのが、自動車任意保険となります。

プランや保険会社によって、年間費用の相場は異なります。

軽自動車・・・8万円
コンパクトカー・・・8万5,000円
Lクラスミニバン・・・9万円

金額を大きく左右する要因は下記になります。

  • 誰が運転するのか(本人限定、家族限定、だれでも)
  • 運転する人の年齢(若い人ほど高くなる傾向)
  • 自分の等級(車を主に運転する人の個人評価のようなもの)
  • 保険の対象範囲(相手の車やモノ、人に対する補償だけか、自車の修理までか)
  • 保険対象の限度額(保険を支払うことになった際の支払額をいくらに設定するか)
  • 免許証の色(ゴールド、ブルーなど)

いまはネットで「自動車保険 見積もり 簡単」などで調べると試算出来るサイトがいくつもありますので、保険金額の相場が全く分からないという方は一度調べてみてくださいね!

任意保険は義務ではありませんが、自賠責保険だけでは、もしもの事故の際に保証が足りなくなるケースが多いため、自動車任意保険の加入が推移されています。

もしも事故を起こした場合、人をケガさせてしまったり、死亡させてしまったりことによる「民事責任」による損害賠償責任が発生してしまいます。

賠償金額が1億円を超える事故事例も珍しくはなく、任意保険に加入していなければ、ほとんどの加害者は支払い不可能となってしまうでしょう。

自動車任意保険に入っていると、自賠責保険では支払いきれない賠償金額も保証してくれることから、加入が勧められています。

 

点検費用

 

安全走行を維持するための検査にかかる点検費用は、車のメーカーにより相場が異なります。

軽自動車・・・1万5,000円
コンパクトカー(1,5L)・・・1万8,000円
Lクラスミニバン・・・2万円

点検は、ディーラー指定整備工場認定設備工場ガソリンスタンド民間整備工場にて受けることができます。

 

法定点検

 

道路運送車両法で定められた義務である法定点検があります。

罰則に問われることはありませんが、法定点検を受けないと大きな故障をしてしまうリスクが高くなります。

メーカーの保証も受けることができなくなることもあるので、法定点検を期間ごとにおこないましょう。

気になる費用ですが、点検を受ける時期によって異なります。

1年点検・・・10,000円から15,000円
2年点検・・・20,000円から25,000円

法定点検の時期は、点検整備記録簿や法定点検ステッカーで確認できるようになっていますので、必ず確認するようにしましょう。

 

車検費用

 

車検費用はメーカーなどによって相場が異なります。

軽自動車・・・2万5,000円
コンパクトカー(1,5L)・・・3万円
Lクラスミニバン・・・3万5,000円

車検は、自動車やバイクが道路を安全に走れる状態であるのかを、一定期間ごとに検査をするための国が定めた制度です。

したがって、車検が切れた車を運転するのは法律違反となり、6ヶ月以下の懲役または、30万円以下の罰金という刑事処分を受けます。

車検は、検査証の有効期限の満了日の1ヶ月前(離島などは2ヶ月前)から受けられます。

満了日の30日前は、安く車検をしてくれる機関が多いので、お得に車検をしたい人は満了日の30日前から車検をしましょう。

 

駐車代

 

私有地とは別に駐車場として土地を契約している、または賃貸の方駐車代が発生します。

場所によって異なりますが、月々1万2,000円掛かったとすると、年間で14万4,000円となります。

駐車場で特に高いのが都心です。東京では一か月1万2万が多いですが、私の住む群馬県の駐車代は、家賃に組み込まれていて無料か、3,000円プラスくらいです。

住む土地によって、駐車代が異なります。

 

その他の維持費

 

タイヤ購入コインパーキングを利用したときや、燃料代などがその他の維持費となります。

タイヤ購入はタイヤの大きさによりますが軽自動車に多い14インチサイズで1本5000円、乗用車に多い16インチサイズで1本7000円ほどかかります。

コインパーキングは都心か地方かによっても大きく差がありますが、都心のほうが高くなる傾向があります。

燃料代の相場は地域により異なります。

軽自動車・・・年間8万3148円
コンパクトカー(1,5L)・・・年間10万3836円
Lクラスミニバン・・・年間13万8528円

※年間走行距離10000km・レギュラー140円・燃費(軽自動車燃費17㎞/コンパクトカー燃費13km/Lクラスミニバン燃費10km)想定

燃料代の計算方法がわからない人へは下記計算方法で調べてくださいね。
計算方法は走行距離÷自分の車の燃費×ガソリンスタンドでの料金です

例えば走行距離の相場は年間1000万キロ、燃費相場は12km、ガソリン料金は140円ほどとして計算すると

1,000万÷12×140=11万6,666円

したがって、年間燃料代は、11万6,666円となります。

タイヤ購入やコインパーキングの値段は、メーカーや土地によって異なりますので、ご自分の利用する場所やメーカーで値段を確認しましょう。

 

車種別に年間維持費をシミュレーション

 

上記の価格をまとめた年間維持費をまとめましたので、ご覧ください。

ローンと法定点検費用、その他維持費(タイヤ、コインパーキング代など)は、個々によって異なりますので、省略しています。

軽自動車 コンパクトカー(1.5L) Lクラスミニバン
自動車税 1万8,000円 3万4,500円 4万5,000円
重量税 1万2,300円 1万6,400円 1万6,400円
自賠責保険 1万2,422円 1万2,806円 1万2,806円
自動車任意保険 8万円 8万5000円 9万円
点検費用 1万5,000円 1万8,000円 2万円
車検費用 2万5,000円 3万円 3万5,000円
駐車代 14万4,000円 14万4,000円 14万4,000円
燃料代 8万3,148円 10万3,836円 13万8,528円
総額(年間) 38万2,670円 44万4,542円 50万1,734円

補足
※自動車保険は6等級新規/26歳以上/車両保険なしを想定
※駐車場代は月々1万2,000円を想定
※燃料代は、ガソリン1Lを130円、月間走行距離を800km、車種別燃費を軽乗用車:15km/L、コンパクトカー:12km/L、ミニバン:9km/Lで計算
参照自動車税.info

 

車の年間維持費を節約するポイント

 

決して安いとは言えない車の維持費ですが、節約するポイントを知れば、負担を軽減することができます。

そのポイントとは、次の5項目となります。

  1. 保険を見直す
  2. 自分でできる整備もある(タイヤ交換、エアコンフィルター交換)
  3. タイヤ購入はディーラーではなくAmazonなどでも購入できる
  4. とにかく安い車に乗る
  5. 給付はセルフ式のガソリンでおこなう

 

保険を見直す

 

自賠責保険保険料は、契約年数と車種そして、重量によって決められています。

軽自動車なら安く設定されているため、自賠責保険料を低くしたい人は、軽自動車をおすすめします。

契約期間は、長い期間に設定するほど1ヶ月あたりの保険料は安くなります。

したがって、長い期間に車に乗る場合はまとめて支払うことで節約できます。

自動車任意保険は、あなたが保険会社や保証内容を選べるので、必要な補償内容やプランを見直すと年間維持費が節約できるのです。

 

自分で交換できる設備は自分でする

 

タイヤなどの交換は自分でおこなうことができます。

純正品を扱うディーラーなどでは費用が高額となる場合が多いです。

整備工場ガソリンスタンドカー用品店などで安く実施また、消耗品もやすく販売されています。

自分で点検することで、費用の節約だけではなく、整備の時間短縮にも繋がります。

 

タイヤ購入は、Amazonでも購入できる

 

さきほど、紹介したようにディーラーなどでは、純正品の部品やバッテリーを使っているので、どうしても点検費用が高くなります。

Amazonなら、純正品ではないというデメリットはありますが、きちんと走るには問題はないタイヤや消耗品が販売されています。

タイヤなどの消耗品を安く購入して節約したい方は、Amazonがおすすめです。

 

軽自動車やコンパクトカーを選ぶ(できれば中古車)

 

軽自動車コンパクトカーを選ぶことで年間維持費を抑えられます。

軽自動車は、税金や保険料の面でも比較的費用をおさえることができ、通勤や買い物など日常生活の利用において、燃費の良さを発揮します。

しかし、高速道路を走行する旅行などはスピードを出しにくいので、コンパクトカーが適しています。

コンパクトカーは、比較的軽くそして燃費が良いので、一般的な自動車と比べると、重量税などが節約できます。

また中古車は、走行距離のある車(超安い車)でも、20万キロなど結構走れるものがあるため(そのためにはこまめな整備(オイル交換)が必要となりますが)新車と比べると、安く販売されているので初期費用を安く設定できます。

 

給油はセルフ式のガソリンスタンドで行う

 

セルフ式は、自分で給油をしなければならない、窓を拭いてくれない、お店によっては洗車の拭き上げも自分でしないといけません。

しかし、ガソリン代が安いというメリットがあります。(場合によっては1Lあたり10円の差があることも)

ちなみに、料金以外のメリットとしては店員が話しかけてこないなどのメリットがあります。

 

高速道路のETC化で車の維持費は変わる?

 

国土交通省は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、現金などで支払う有人の料金所を撤廃して、すべてETC専用にすることを目指しています。

国土交通省によりますと現時点の国内のETCの利用率は93%だそうです。

ただ、すべての料金所がETCになると

ドライバーが車載器を購入するための費用負担は?
ETCを搭載していない車が高速道路に入った場合、料金をどのようにして徴収するのか?

以上の2つの課題があります。

国土交通省は、このような課題をしっかりと考えた上で、ETC専用の目標時期と具体的な手順を計画中です。

したがって、高速道路の料金所がETC化されることによる年間維持費の増加は現時点では未定となっています。

 

まとめ

 

こちらでは、車を購入したときにかかる年間維持費ならびに、高速道路のETC化について紹介をしました。

年間維持費を節約するのであれば、税金や保険が安い軽自動車やコンパクトカーの利用、タイヤや消耗品の節約はAmazonの利用をおすすめします。

高速道路のETC化が年間維持費にどのようにして関わってくるのか未定なので、わかり次第お伝えします。

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