あなたは仕事を選ぶときに、なにを重視して選んでいますか?
独身なのか既婚なのか、男性か女性か、個々の立場でそれぞれ優先する項目も違ってくるでしょう。
しかしながら、どんな人だとしても仕事の選択はやりがいだけでなく、長期間継続可能かといった視点で見ることも重要です。
例えば、あなたがキャリアを重ねていく中で「違った仕事に挑戦してみたい」、「職種は変えずに給料と休日を増やしたい」など、様々な思いが出てくるでしょう。
ただし、あなたがどんな理由を抱えていても、将来性のある仕事を選ばなければ、給料が上がるばかりか、生活ができなくなる可能性があります。
今回の記事では以下の3つのポイントをまとめました。
- 男性にとって将来性のある仕事を見極める5つのポイント
- 男性におすすめの将来性のある仕事11選
- 男性にとって将来性のある仕事に就くために必要な4つのこと
最後まで読んで頂くことで、将来性のある仕事がどんな仕事か明確になります。
早速本文に参りましょう。
将来性のある仕事を見極める5つのポイント
現在転職を考えている人やこれから社会に出ていく人たちが、覚えておくべき将来性のある仕事を見極める5つのポイントを紹介します。
AIでは代替不可能な仕事
AIが代替不可能な仕事に就けば、将来仕事が無くなる心配はいりません。
AIの苦手な部分は、人間の表情や感情などを読み取るコミュニケーション能力やセンスを活かしたクリエィティブな仕事、一から何かを生み出す仕事です。
これらの要素が含まれている仕事は、人間でないと務まりません。
一方でAIは、覚えたことを正確に再現する能力に長けています。
例えば、データ入力や発注作業を行う事務職や工場での単純作業は、AIの得意とする分野です。
AIの方が人間よりも精度が高く作業スピードも速いため、単純作業の仕事は将来AIに変わっていくでしょう。
男性が多く活躍している仕事
男性が多く活躍している業界や仕事は、男性ならではの能力を活かした仕事であることが多いです。
例えば、肉体労働や耐久性を要求される建築現場の作業員、引っ越し会社、長距離ドライバーといった仕事は、今後も男性が優先的に採用されるでしょう。
また、女性が多く活躍している業界や仕事も同じことが言えます。
女性が活躍している業界や仕事ですと、医療や福祉、宿泊業, 飲食サービス業、などがあります。
近年は就業の全般的な状況が変化しており、男女の差が少なくなってきている仕事も増えてきました。
しかし、今しばらくは男女それぞれの強みを活かした仕事での雇用が継続されることでしょう。
今後成長が見込める仕事
現在、業績が継続して伸びている業界や仕事を選ぶことは、将来性を判断する一つのポイントになります。
例えば、IT業界や介護業界は今後も需要が伸びていくでしょう。
まず、IT業界は企業のITツールの増加だけでなく、業界全体で人材が不足しています。
2019年に発表されたIT人材需給に関する調査によると、現在では約30万人のIT分野の人材が不足しており、2030年には約45万人に達すると言われています。
ITを使ったサービスや企業戦略は、今後も無くなる可能性は少なく、将来的に働き口に困る可能性は少ないでしょう。
一方で、介護業界も少子高齢化の影響もあり、需要は今後も増え続けます。
介護人材の需給推計に係る調査研究事業によると、今後の日本の人口は75歳以上の高齢者が増えていき、介護認定率も上昇します。
65歳以上の介護認定率が18%に対し、75歳以上の高齢者は介護認定率が31%と1.5倍以上の数字です。
つまり、それだけ介護を必要とする人が増え、需要に対応するため人材を確保しなければなりません。
今後も介護業界のニーズは増え続けるでしょう。
生活に密着した仕事
人の生活に密接に関わっている仕事は、人間がいなくならない限り求められます。
人の住居に関わる住宅・不動産業界、商業施設や建造物を立てる建設業界、人の衣服を製作し続けるアパレル業界などは、人々の生活に密着しており、今後も必要とされるでしょう。
需要が安定している仕事
安定したニーズが求められている仕事は、将来無くなる可能性が低い仕事です。
例えば、食品業界や医療業界は人間の生活や命に関わるので、今後も求め続けられます。
将来的に仕事に困る可能性は低いでしょう。
男性におすすめの将来性のある仕事11選
おすすめの将来性のある仕事を12個紹介します。
営業職
営業職はAIに代替不可能な仕事であり、比較的転職がしやすい職種です。
営業職は単純に商品を販売するわけではありません。
顧客のニーズを正確に把握し、適切な商品の情報や提案を行うことが求められます。
そして、営業職は特別な資格を求めていない企業が多く、業界未経験でも挑戦がしやすい職種です。
資格保有が重要ではなく、顧客と良好な関係を築けるかが重要だからです。
コミュニケーションスキルや提案力に自信がある人に、営業職は向いている職種だと言えます。
ITエンジニア
ITエンジニアの仕事は、企業システムやアプリケーションの設計・製造・テストやサーバー構築、ネットワーク環境の整備といった仕事内容です。
今後も引き続き需要が伸びていくでしょう。
IT技術やプログラミングに興味のある方、コツコツと作業を続けられる方には、向いている仕事だと言えます。
セキュリティコンサルタント
セキュリティコンサルタントはIT環境の改善点を正確に把握し、企業の経営規模に合わせて情報資産を守るための仕組みを提案することが仕事です。
ただし、中小企業は経営状態だけでなく、人員にも余裕がありません。
2018年に発表した総務省の我が国のサイバーセキュリティ人材の現状についてによると、中小企業の半数がセキュリティ分野の担当者が不在の状況です。
そのため、セキュリティ面の知識と経営的な視点を持ったセキュリティコンサルタントの存在は、中小企業を中心にニーズが今後高まるでしょう。
クリエイター
自らのセンスや技術を活かして商品や作品を作っていくクリエイターは、AIに代替不可能な仕事です。
また、SNSの発達によって自身の作品を発信していく機会が増えました。
デザイナーやライター、カメラマンなど作品の独自性に価値が求められる仕事は、今後も求められ続けるでしょう。
教師
教師は将来の日本を担っていく子供たちを教育する大切な職業です。
現在、教育現場では教員の数が足りていません。
文部科学省が発表したいわゆる教員不足についてによると、2017年時点において大阪・北海道・千葉県など11地域で、小学校で300人以上、中学校で250人以上の教師が不足しています。
教師が不足している理由は、女性教師の育休・産休による休職や定年退職による教師の大量退職などが理由として挙げられます。
子どもの成長に関わりたい方や教育に携わる仕事に強い興味がある方には、最適な職業でしょう。
介護士
少子高齢化が加速しており、今後も介護ニーズは高まり続けます。
みんなの介護によると、介護施設においての介護士の人材は不足しており、2018年時点での介護職の有効求人倍率は3.95倍でした。
同時期の全職種の平均が1.46倍と2.5倍以上の数字となっており、高さが際立っています。
今後も少子高齢化の傾向は変わらないことから、介護士になれば失業するリスクは非常に低いでしょう。
保育士
保育士は6歳までの乳幼児の食事や排泄、衣類の着脱など生活のお世話や集団生活を通じて社会性を身に付けるように指導するのが仕事です。
共働きの家庭も増えてきたため、保育士のニーズは今後も高まり続けるでしょう。
保育士=「女性の仕事」との印象が強いですが、やさしい保育入門によると、2019年時点の男性保育士の登録件数は、約78,000人を超えました。
引用:【やさしい保育入門】需要の高まる男性保育士1
10年前の2009年と比べて、倍以上の数値となっています。
実際、保護者や現場からも男性保育士の評判は好評で、「子どもが外で遊ぶことに前向きになった」や「力仕事も多いので助かる」といった声が聞かれています。
男女ともに子どもが好きな方や子どもの成長に関わる職業に就きたい方には、おすすめの仕事です。
農家
人々の食卓に並ぶ料理の食材を提供しているのが農家です。
人間が生きていくために食事は不可欠であり、食材を作る農家は今後も存在し続けます。
一方で農作業の担い手は高齢化が進んでいるのが現状です。
2016年に農林水産省が発表した農業労働力の確保に関する現状と課題によると、基幹農業従事者のうち65歳以上の高齢者が6割、40歳以下が1割と若年層の労働力が不足しています。
ただし、近年は40代以下の新規農業従事者も少しずつ増えてきました。
ドローンやIT技術の発達による作業の自動化や地域の自治体による取り組みが少しずつ身を結び、農業へ興味を持つ若者が増えています。
ものづくりへの関心が強い方や生活に密接した仕事をしたい方には、おすすめの仕事です。
漁師
私たちが食卓で食べている魚は、漁師たちが海に出て獲らなければ食べられません。
漁師は人々の食生活や飲食店を支えるのに欠かせない存在です。
一方で、漁師を含む漁業分野は、就業者の高齢化と人材不足に悩んでいます。
水産庁が発表した新たな外国人材受入れ制度に係る制度説明会によると、2017年時点で漁業分野の就業者は15万3,000人と20年前に比べ、約半数ほどになっていました。
年齢層は65歳以上の就業者が2割で、40歳以上の就業者が50%と高齢化が進んでいます。
ただし、近年では若年層の就業者を取り込むための動きが活性化してきました。
例えば、宮城県にある団体「フィッシャーマンジャパン」では、漁師の魅力についての情報発信や働く環境を整備しています。
海で働くことに魅力を感じる方や体力に自信がある方には、向いている仕事でしょう。
心理カウンセラー
心理カウンセラーは今後需要が伸びてくる仕事です。
心理カウンセラーは、相談者の悩みや辛さを理解して精神的に安定して過ごせるように、心のケアをするのが仕事です。
今後は精神的なケアをするために、企業や学校など多くの場で心理カウンセラーが求められていくでしょう。
建設業界
建設業界の仕事は、建物の設計から建物の管理までを一括で行います。
仕事の範囲は広く、依頼者のイメージを図面化する設計者や実際に作業を行う職人など、幅広い分野で人材が求められています。
建設業界全体の課題は、就業者数の減少と高齢化です。
国土交通省が発表した建設産業を取り巻く現状によると、2015年時点で建設業界の就業者数は500万人と就業者数のピーク時だった2007年と比較して、約200万人減少しています。
また、55歳以上の就業者が34%なのに対し、29歳以下の若年層が11%と若年層の取り込みが急務となっています。
商業施設や住宅などのニーズは今後も安定して求められます。
自分の仕事を形に残したい方や手に職を就けたい方には、おすすめの業界と言えるでしょう。
男性にとって将来性のある仕事に就くために必要な4つのこと
社会人として毎日働き今後社会に出ていくときに、将来性のある仕事に就くためにに必要な4つのことを紹介します。
どんな仕事があるか情報収集する
あなたが考えているよりも世の中に仕事はたくさん存在しています。
社会の変化や流行によって生まれる仕事もあるからです。
例えば、YouTuberやドローン操縦士といった仕事は、IT技術や制御技術などが発達したことにより、ここ数年で急速に発展してきた仕事です。
あなたが転職活動や就職活動を始める前に、まずは仕事に関する情報をたくさん集めてください。
「やりたいことが見つからない」と感じていた人も、自分では気づかなかった選択肢を見つけられるチャンスです。
継続的に仕事を続けられる仕事内容か判断する
仕事の情報が集まってきたら、自分が継続的に続けられる仕事内容かどうかを判断します。
生活をしていく上では、仕事をしてお金を稼がなければなりません。
そのため、あなたのやりたい仕事が労働環境・条件の面で厳しい場合、「本当に続けることができるか」、「生活していけるか」といった判断が求められます。
また、あなたが「やりたい仕事」と「向いている」仕事は違います。
いくらあなたがやりたい仕事でも、スキルやセンスが不足している場合、結果を出すことは難しいです。
一方で得意な仕事に就けば良い結果が出るので、他人からも評価されます。
仕事を継続していくうちに好きになることもあるかもしれません。
自分が好きで得意な仕事を選択するのが最も良い選択ですが、やりたい仕事が見つからない場合、自分の長所や得意分野を活かせる仕事に就くのも一つの方法です。
現在の職場環境を客観的に見る
転職を考える前に、自身の勤務先の環境を一度客観的に見てください。
本当に転職する必要があるのかを冷静に考える必要があります。
例えば、あなたが年収に不満だったとしましょう。
ですが、「仕事内容は自分に合っていて社内外からの評判は上々」、「残業時間も少なく、転勤もない」といった、環境だった場合はどうでしょうか。
労働環境は非常に良い部類に入ります。
年収が不満だった場合でも、長年の勤務や管理職への昇進、会社の業績UPなど、年収が上がる可能性は十分あります。
また、近年は副業を解禁する企業も増えてきているので、新たな収入減を確保する方法も増えてきました。
転職先があなたのイメージしている場所とは限りません。
これまで積み上げてきたキャリアや人間関係を捨てることになっても、転職したいかどうかを考えてから決断しましょう。
転職する時期としてふさわしいか判断する
自身の市場価値が高い時や採用が活発になる時期を見極めましょう。
社会人の市場価値が高い時は、20代後半~30代前半です。
企業側は長く働いてくれる人材を求めています。
20代後半~30代前半の求職者は比較的年齢が若いながらも、一定のキャリアやビジネススキルを積んできたと企業が判断できるため、即戦力での採用を期待できます。
そのため、第二新卒での転職は、明確に示せる実績やスキルが無い場合は、応募できる企業が限定されます。
そして、企業の採用が活発な時期は3月~4月と9月~10月です。
決算や人事異動に当たる時期であるため、採用活動も活発になります。
あなたの希望とする求人が見つかる可能性も高まるでしょう。
最高のタイミングで転職活動を行うことで、キャリアアップと労働条件の改善を同時に実現できます。
まとめ
将来性のある仕事を見極める5つのポイントと将来性のある仕事につくために必要な4つのことを振り返ります。
- AIでは代替不可能な仕事
- 男性・女性それぞれが多く活躍している仕事
- 今後成長が見込める仕事
- 生活に密着した仕事
- 需要が安定している仕事
- どんな仕事があるか情報収集
- 継続的に仕事をできるか判断
- 現在の職場環境を客観的に判断
- 転職にふさわしい時期の見極め
自分が仕事に求めることや方向性を決めてから、就職活動や転職活動を始めてください。
希望する企業や仕事に就けることを願っています。